4月1日ダイヤ改正により市営バス41系統は「神社前」を通らない経路になりました。
このため「佐江戸」で下車する必要があります。
4月5日時点で当院の院内採用薬のうち、
限定出荷や出荷調整の薬剤が47品目、20%あります。
解熱鎮痛薬、鎮咳薬、去痰薬、抗アレルギー薬、
降圧薬、漢方薬、高脂血症治療薬、抗菌薬など。
有害物質は紙巻きタバコよりも多いものもある
有害物質は紙巻きタバコと同じくらいに周囲に届いている
紙巻きタバコより加熱式タバコのほうがタバコをやめにくい
アイコスは本社のアメリカでは当初販売されていなかった
その理由は紙巻きタバコよりも害が少ないとは認められなかっため
2016年に世界で販売されたアイコスの96%は日本、現在も80-90%以上
加熱式タバコの持ち込み禁止の国がある
シンガポール、タイ、台湾、フィリピン、パラオ、ブラジル
■アルツハイマー型認知症の早期発見
「症状」
・記憶障害:同じことを何度も尋ねる、約束事を忘れる、同じ物を買う
・遂行機能障害:仕事のミスが増えた、料理の手順を間違える
・見当識障害:受診日に通院しない、外出先で迷う
・精神症状:意欲や関心が低下、何事にも自分で取り組まない
「特徴的な所見」
・麻痺などの神経学的所見はない
・取り繕いや振り返り症候がある
・病識がないか乏しい
■介護者の認知症本人に対する姿勢・態度
・本人の機能低下を理解し出来ることに目を向ける
・簡単でわかりやすい言葉で伝える
・本人が出来ることを中心に任せる
・障害に向かいあうことを強いない
・本人の負担になるような生活の変化を避ける
・本人のペースでゆっくりと安心感を大切にする
■家族への注意
家族から「ダメ出し」続くのはよくない
1.火の元、自動車運転
2.生活習慣病の管理、アルコール制限
3.適度な運動、他人との交流
<R6年度以降の予防接種について>
■風しん追加対策(第5期定期接種)
R6年度末で終了
対象者:S37年4/2から昭和54年4/1生まれの男性
抗体検査未受診の方に抗体検査受診票とクーポンを6月中に発送予定
■子宮頚がん予防ワクチンのキャッチアップ接種
R6年度末で終了
対象者:H9年4/2から平成20年4/1生まれの女性
4月中に再勧奨ハガキを発送予定
■成人肺炎球菌ワクチン予防接種
R6年度から65才のみ対象
R5年度に65才になられた方は、R6年度以降も66才の誕生日前日まで接種可能
そのためお知らせのハガキを3月中に発送予定
R6年度以降は、65才となる方に誕生日の2から3週間前に個別通知を発送
■急性冠症候群
・発症12時間以内のST上昇型心筋梗塞
日本では90%以上でPCI(ステント治療)
・非ST上昇型心筋梗塞や不安定狭心症
高リスクならPCI
(薬物抵抗性の胸痛、心不全、致死的不整脈など)
左冠動脈主幹部病変や
重度な石灰化ではバイパス手術を検討
・IABPよりIMPELLA(カテーテル型の経皮的左室補助装置)
■慢性冠症候群
・不安定性の評価
発症2ヶ月以内、高頻度、労作閾値の低下
・非侵襲的検査
運動負荷心電図より
冠動脈CTや負荷心筋シンチ
・安定狭心症
ステントやバイパス治療より内科治療
・ステントの進化(第三世代)
・血管内画像診断(超音波、近赤外線)
・虚血評価にFFR≦0.8(冠血流予備量比)
■抗血栓療法
・高出血リスク
主要項目1つ以上
(低体重:男<55kg、女<50kg、
高度腎機能低下、貧血Hb<11、
心不全、出血の既往、脳血管障害など)
副次項目2つ以上
(75才以上、中等度腎機能低下、軽度貧血、
NSAIDs内服など)
・高血栓リスク
喫煙、ステント/バイパス治療、心不全、高齢など
・ステント治療後
出血リスクが高いときは
2剤抗血小板剤(DAPT)の期間は1から3ヶ月
血栓リスクが高いときは
2剤抗血小板剤の期間は3から12ヶ月
・DAPT後
アスピリン単剤
出血/血栓リスクとも高いときは
クロピドグレル/プラスグレル
■末梢動脈疾患
・内服治療:抗血小板剤、スタチン、血圧管理
・LDL値は55低下
・β遮断薬は下肢虚血の増悪に関連ない
・血行再建後は、抗血小板剤と抗凝固薬併用もあり
・大動脈-腸骨動脈病変:カテーテル治療
動脈瘤合併や腸骨から大腿動脈の病変では外科併用
・大腿膝窩動脈病変:25cm未満はカテーテル治療
・膝下動脈病変:長区間や再狭窄多く原則禁忌
自家静脈が使えるかどうか
■大動脈疾患
・大動脈ステントグラフト留置術(EVAR)
・破裂予防目的から破裂例や解離例にも使用
・エンドリーク:動脈瘤内への血液の漏れ
治療後に瘤径拡大や破裂の原因
瘤から分岐・開存するすべての側枝を塞栓して予防
■心房細動
・CHADS2スコア
心不全、高血圧、75才以上、糖尿病は各1点
脳梗塞の既往は2点
・その他のリスク
65才以上、心筋症など
・1点以上で抗凝固薬考慮
・カテーテルアブレーション治療
自覚症状のある発作性心房細動が最もよい適応
・治療成績
海外の報告:発作性で非再発率64から75%
持続性で洞調律維持率46-59%
日本の成績:洞調律維持率
発作性で80%、持続性で76%
・術後の管理
術後3ヶ月は術後炎症の影響で再発してもその後消失
術後3ヶ月は抗凝固薬継続
脳梗塞のリスクが高い場合は継続投与
■経カテーテル大動脈弁植え込み術(TAVI)
・適応:すべての有症候性大動脈弁狭窄症
・年令の目安:75才未満は外科的弁置換術(SAVR)
80才以上はTAVI
・Tav in Sav:外科的生体弁術後で劣化したとき
・Tav in Tav:TAVI弁の劣化で2回目の治療
■経皮的僧帽弁形成術(MitraClip):
・カテーテルで弁にクリップをはさむ
・適応:左室駆出率>20%で外科的開心術困難
有症候性の一次性および二次性重症僧帽弁閉鎖不全
二次性では保存的内科治療が十分に行われていること
HPVワクチン接種に関する研修会
2024年2月4日
■子宮頚がん
60-70%はヒトパピローマウイルス(HPV)の
16または18型が原因。
一度でも性交渉のあるすべての女性に
リスクがある。
最近子宮頚がんの死亡者が増加
毎年3000人が死亡
とくに20-49才で多い。
■HPVワクチン接種の現状
生まれ年度ごとの累積初回接種率は
1997から1999年度生まれでは70-80%
2000から2005年度生まれでは10-30%
■接種後症状
単回の診察では確定できない。
重大な器質的疾患を否定していく。
病態が一つの原因では説明困難な場合は
1ヶ月程度何回か受診してもらい、
必要な検査を行い
器質的な重篤な病気ではないことを
確認する。
痛みの場合、神経系の変調によって起きた
痛みであり運動は可能なこと、
本人のせいではないこと
少しずつ体を動かしていくと
たとえ痛みがあっても生活できるようになること
リハビリのすすめ
アセトアミノフェンやイブプロフェンを選択
ベンゾジアゼピン系や筋弛緩剤は使わない
HPVワクチンとの関連性は証明されていないが
困っている人がいるのは間違いない。
■接種後の症状で受診した患者さんの数
2023年度4月から11月分
協力医療機関71施設において
ワクチン納入数9万から19万本に対して
新規受診患者数は4から20名
<コロナ後遺症外来>
ヒラハタクリニック
入浴すると1日寝込む
ドライヤーを持っていられない
1時間の散歩の翌日から3日間寝たきりになった
6000人以上診察
治療必要な人10%くらい
1年後に改善した人は15%
コロナワクチン接種後症候群
コロナ後遺症と同様の症状
■症状:多い順に
倦怠感
気分落ち込み
思考力の低下
頭痛
不眠
息苦しさ
体の痛み
動悸
食欲不振
咳
発熱
脱毛
嗅覚障害
味覚障害
意欲あるができない、うつ病とは異なる
文字読めるが頭に入らない
■検査
HbA1c
アミラーゼ、リパーゼ
抗核抗体
甲状腺機能
Na、K、Cl、Ca、Mg、Cu
Zn80以上にしたい(空腹で朝採血:正常値80-130)
フェリチン50以上にしたい
BNP
ACTH、コルチゾール:副腎機能低下
Dダイマ
CRP
・感染初期の症状が重いと呼吸器系の
軽いと倦怠感系の後遺症が出やすい
・筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)
労作後の倦怠感
・労作後倦怠感(労作後増悪)PEM(PESE)
軽い労作のあと5-48時間後に強い倦怠感
散歩しろといってはいけない!
・クラッシュ
頭脳労働で3日以上寝込んで動けない
■生活指導のポイント
疲れないようにすること
例:5-10分動いたら5分以上休む
感染してから2ヶ月は無理しない
鼻うがいのすすめ:生理食塩水で
■漢方薬
陰陽:体全体は冷えていない(足先は除く)か、お風呂や布団でも暖まらないか
陰証:頭から胸が冷えて寒い
陽証:頭から胸は冷えない(手足は冷たいことあり)
虚実:反応が弱い/強い
瘀血:全員ある
・倦怠感/思考力の低下に対する処方
陽証なら柴胡剤+駆瘀血剤
柴胡剤の例:柴胡加竜骨牡蠣湯:左肋骨の下に抵抗、抑うつ、不眠に
例:柴朴湯:左肋骨の下に抵抗、喉が詰まる
例:抑肝散:腹直筋の緊張(特に右側)、神経過敏、感覚過敏に
陰証では
例:加味帰脾湯:左肋骨の下に抵抗、全身の冷え、気分落ち込みに
駆瘀血剤の例:桂枝茯苓丸:左下腹部圧痛、便秘でない場合
陰証では
例:疎経活血湯:全身の冷え、四肢の痛み
例:当帰芍薬散:足の冷え、舌が腫れている、味覚嗅覚障害に
■longcovid.jpで紹介
疲れることを絶対にしない
クラッシュ:避ける
(限界を超えた運動、頭脳労働で
3日以上ほとんど動けなくなる)
このくらいならだるくならないという負荷を
かけることを2Wする
調子よくても負荷を増やさないこと
屋外の運動は控える
BCAA(アミノバイタル、アミノバリューなど)
酸素缶
禁酒禁煙を
胃酸逆流あると慢性上咽頭炎が悪化
油もの、甘いもの、カフェインを避ける
頭を高くして寝る
鼻うがい:ハナノアデカシャワー、サイナスリンス
ぬるま湯、1-2%の塩
上咽頭擦過療法:耳鼻科
呼吸筋のストレッチ
呼吸リハビリ
ゆるめる瞑想
あいうべ体操
ほか
■慢性肝臓病CLD
奈良宣言2023の提案
ALT(GPT)>30のとき
以下の検査や生活習慣の見直しをすすめる
・肝炎ウイルス検査
・肥満、糖尿病、脂質異常症、高血圧の確認
または脂肪肝のとき:血小板20万未満
ないしFIB-4が1.3以上(肝臓検査.com)
https://kanzo-kensa.com/examination/calc/
・飲酒量:男60g、女40g/日以上かつGOT、γGTP高値
(ビール500または日本酒1合で20g)
・薬物性肝障害(サプリに注意、被疑薬同定難しく除外診断)
自己免疫性肝障害(抗核抗体、IgG)
■MASLDとは(従来のNAFLD:非アルコール性脂肪性肝疾患)
2023年脂肪肝の新しい分類
以下のうちひとつ以上の代謝要因を有する
・BMI>25ないし腹囲>25ないし腹囲>男85/女90cm
・空腹時血糖>100、食後血糖>140、HbA1c>5.7
あるいは2型糖尿病の診断ないし治療
・血圧>130/85あるいは高血圧の治療
・中性脂肪>150あるいは高脂血症の治療
・HDL<40あるいは高コレステロール血症の治療
■C型慢性肝炎
感染経路:体液を介するほか、感染源不明が半数
治療対象:年令、ALT値、血小板数にかかわらずすべて
■B型慢性肝炎
感染経路:主に母子感染
治療対象:ALT31以上かつHBVDNA量2000IU(3.3LogIU)以上
R5年12月末での予定です。
R6年度の学校健診のため
以下の日程で休診します。
4月15日(月)終日
5月14日(火)終日
なお、新型コロナ感染症の状況によっては
今後変更がある場合があります。
本日、休日診療所の内科当番。内科は約150名受診。
ほぼインフルエンザA型か上気道炎、コロナ陽性も数名、
ほか胃腸炎、洞頻脈、薬疹など。
なお、午前中の早い時間に咳止めの在庫がなくなりました。