2019年10月26日土曜日

10月25日、骨粗鬆症の講演会

10月25日、骨粗鬆症の講演会
虎の門病院 内分泌センター センター長 竹内先生
糖尿病では2倍骨折が多い、とくに罹患歴10年以上
高齢出産(授乳中はエストロゲンが出ない)も含めて、
高齢化社会では今後骨折患者が増える可能性
カルシウム:摂取しても吸収は半分、高齢者ではさらに低下
1、転倒して手をついて骨折(橈骨遠位端):比較的若い方
2、胸腰椎の圧迫骨折:60才以上、2/3は無症状(いつのまにか骨折)
3、大腿骨頚部骨折:手術しても日常生活レベルが1段階悪化
この順番に進行する
治療薬は3種類
カルシウム吸収促進薬、骨吸収抑制薬、骨形成促進薬
当院では、内服4剤、注射1剤を採用しています。
使い分け、切り替えについて、参考になりました。

2019年10月20日日曜日

10月17日、インフルエンザの重症化防止対策

10月17日、インフルエンザの重症化防止対策
名古屋市大 鈴木講師の講演
今年は、夏から沖縄県でインフルエンザが流行している。
数年に一度、同様のことがあった。
亜熱帯では通年性に流行している。
高齢者の症例:歩行困難で発症、高熱あり、インフルエンザA陽性であり、
インフルエンザによる筋炎であった。その後、肺炎も合併した。
高齢者のワクチンの有効性について、
感染や発熱に対する有効性はあまり高くないが、
死亡に対しては、80%以上の有効性あり。
毎年の接種で効果が高まることも示されている。
ただし、A型H3N2に関しては、あまり有効でない。
このため米国では、65才以上の高齢者に、
高用量(4倍)のワクチンが使用されている。
また、肺炎の合併対策には、肺炎球菌ワクチンの併用をすすめる。
そのほか、小児ではマクロライド併用で再感染率低下すること、
妊産婦ではワクチンをすすめること。

10月16日、心不全の新しいくすりについて

10月16日、心不全の新しいくすりについて
富山大学 絹川教授の講演
心不全の治療では、通常の治療のほかに、
ベータ遮断薬をごく少量から増量していくことが多い。
通常、心拍数が低下し、予後も改善する。
カルベジロールの場合、用量依存性に左室駆出率も改善する。
カルベジロールで10mg、心拍数70回/分なら予後がよい。
しかし、増量の過程で、心不全が悪化したり、血圧が下がったりして、
増量が進まないことがある。
この場合、新しいHCNチャネル遮断薬であるイバブラジンを併用すると、
やや血圧を上昇させ、心拍数を下げるので、ベータ遮断薬の増量を
補助することができる。
これらの効果は、洞調律でのみ認められており、
心房細動では心拍数と予後の関連は乏しいとされている。

10月22日は、休診します。

10月22日は、「即位礼正殿の儀が行われる日」の祝日のため、休診します。

2019年10月12日土曜日

10月8日、多様化する心房細動患者のそのゆくえ

10月8日、多様化する心房細動患者のそのゆくえ
心臓血管研究所 山下武志所長の講演

新規抗凝固薬が導入されてから、脳梗塞が減少しており、
薬価は高価であるが、費用対効果はすぐれている。
導入時期は、危険因子の判定に簡便な指標(CHADS2スコア)が有用であったが、
実際には、心房細動患者の脳梗塞発症率はまちまちで、
危険因子をそろえてもばらばらであった。
心不全の定義や高血圧の定義などを厳密に規定すると、
実際の臨床現場では使えなくなる。
ではどうしたらよいか?
視点を変えて、心房細動のはじまりからではなく、
おわり、つまり死因から考えると、
日本人心房細動患者の三大死因は、
がん、心不全、感染症
であり、脳卒中ではない。
死亡の危険因子はいろいろあるが、とくに腎機能に注目すると、
eGFRという指標で見た場合、
60以上は心血管疾患は少なく、適応があればアブレーションをすすめたい。
45から60では、脳梗塞危険性が上がり、予防が必須となる。
また、定期的に腎機能確認が必要。
30から45では、転倒、感染、大出血に注意。
多剤併用はさける。血圧管理は重要。
30以下は、明確な証拠はない。脳卒中以外の疾患に注意。

2019年10月5日土曜日

10月5日、当院でインフルエンザ検出

10月5日、横浜市、
最高気温30.6度
当院で、今シーズンはじめて
インフルエンザA型が
検出されました。