日本感染症学会
COVID-19ワクチンに関する提言
2020年12月28日発表
第1版より
日本で導入予定の3種類のワクチンについて
●ファイザー、mRNAワクチン、ヒトへの実用化は初めて、筋肉注射、21日間隔で2回接種
マイナス60-80℃で保管
有効率90%以上(非接種群よりも接種群の発症率が90%少ない)
副作用:疼痛71-83%、日常生活に支障をきたす疼痛15-30%、38℃以上の発熱(2回目で11-16%)
●モデルナ、mRNAワクチン、筋肉注射、28日間隔で2回接種
マイナス15-25℃で保管
有効率90%以上
副作用:疼痛74-87%、38℃以上の発熱(2回目で10-17%)
●アストラゼネカ、ウイルスベクターワクチン、すでに実用化されているワクチン、
チンパンジーアデノウイルスを用いる
筋肉注射、28日間隔で2回接種
冷蔵保管
有効率62-90%
副作用:疼痛20-61%、38℃以上の発熱(1回目、18-55才で25%)
いずれのワクチンも75才以上の評価は不十分
アジア人の割合が少ない
観察期間は100-150日と短期間
臨床試験での被接種者は数千人から数万人程度
数百万人規模で新たな副作用が判明することがある
ワクチン関連疾患増悪に注意、接種を受けた人が発症した場合に接種していない人よりも重症化する現象
国内での接種の予定
医療関係者、高齢者(60-65才?)、基礎疾患(インフルエンザと同様?)のある人を優先
高血圧のみは除外
肥満BMI30以上は接種をすすめる
妊婦、小児は安全性未確認にて除外