2019年3月31日日曜日

3月30日、日本循環器学会学術集会(パシフィコ横浜)

3月30日、日本循環器学会学術集会(パシフィコ横浜)
循環器教育セッションIII
「急性心筋梗塞の治療から二次予防まで」
欧米では心臓病が多いが、日本では第2位(がんが1位)。
欧米で使用できる薬剤や治療の装置や道具が日本で使えないことがあり、
欧米の治療指針が日本人にはあてはめられない。
急性期から、抗血小板薬、β遮断薬、ACE阻害薬、脂質治療薬などを
投与したほうが予後がよい。
禁煙および運動が重要。
再発予防には、LDLコレステロールを70以下にしたほうがよい。
血圧目標が140/90から130/80以下になる予定。
「最近の不整脈管理」
日本人では薬物代謝酵素CYP2D6の働きが低下していることがあり、
抗不整脈薬の血中濃度を測定すべき。
腎障害では、尿中未変化体排泄率から計算して
投与間隔などの調整が必要な薬剤がある。
心電図にてQRS幅が150ms以上の左脚ブロックでは、
とくに心臓再同期療法が有効。
ペースメーカー植え込み患者さんでは
できるだけ右室ペーシングを回避する。
ペースメーカー植え込み患者さんの遠隔モニターについて:
自宅にモニターを設置、診療所でもデータがFAXで取り出せる。

3月29日、日本循環器学会学術集会(パシフィコ横浜)

3月29日、日本循環器学会学術集会(パシフィコ横浜)
「左室拡張能を再考する」
超音波検査にて左室収縮が正常でも、左室肥大や左房拡大がある場合、
左室拡張障害がある場合がある。
非侵襲的診断として、
僧房弁輪速度、三尖弁逆流速度、左房容積がある。
心房細動では信頼できる指標が確立されていないが、
左室流入波形の立ち上がり加速度や
肺静脈流入波形などが検討されている。

2019年3月29日金曜日

3月28日、花粉症の新薬について

花粉症、抗体でもとからストップ ノバルティスが新薬 

ヘルスケア 科学&新技術 2019/3/28 9:32日本経済新聞 電子版より改変


抗体医薬と呼ぶ新しいタイプの治療薬が登場した。
スイス製薬大手のノバルティスが2月に臨床試験(治験)で
有効性を確かめたと発表した。
世界に先がけて日本で製造販売承認を申請しており、
2019年秋にも医療現場での使用が可能になりそうだ。
ノバルティスの抗体医薬「オマリズマブ(一般名)」は
アレルギー性ぜんそくの治療薬として開発された。
投与すると、IgEが肥満細胞に結合できなくなり、活性化するのを防ぐ。
国内の治験では、既存の治療薬が効かない患者で症状が大幅に軽くなった。

2019年3月24日日曜日

3月24日、心臓ペースメーカーが入っている方が亡くなったとき

火葬時の植え込み型心臓デバイス(CID)摘出に関する国内の現状
(心電図39巻1号2019年より)
火葬開始早期(30分以内)の小爆発が問題となる。
火葬時の炉損傷、火葬場職員の外傷の恐れあり。
2012年全国調査では11%の火葬場でCID摘出を火葬の条件としている。
ただし地域差が非常に大きい。
遺体からのCID摘出には、遺族の承諾書が必要。
摘出費用の保険請求はできない。
最近のリードレスペースメーカーでは摘出不可能。
死亡診断書にCID植え込み患者であることの情報記載が必要かもしれない。

2019年3月21日木曜日

3月20日、帯状疱疹の最新の治療と予防

東邦大学客員教授 漆畑先生の講演
2014年小児への水痘ワクチン定期接種開始後、水痘の流行がなくなり、
その結果、追加免疫がなくなり、帯状疱疹が増加、低年齢化、複数罹患の増加あり。
乳幼児でも罹患あり。
2016年に水痘生ワクチンが50才以上の帯状疱疹予防に認可、2019年中に不活化ワクチン発売予定。
2018年迅速診断キット発売。典型例でない場合に単純疱疹との鑑別に有用。

3月19日、腹痛の総合診療的診断

横浜市大 太田教授の講演
内臓痛(限局性でない、悪化すると体性痛)か体性痛(限局性、動かすと痛い)か、
関連痛(限局性、動かしても痛くない、軽い圧痛のことあり)か
症状分析:細菌感染では悪化傾向が続く
秒から分単位で発症するのは血管障害
発作性に繰り返すのはアレルギーやてんかんのことあり
症例1:心窩部痛、繰り返している、上部内視鏡検査で潰瘍なし
生検で好酸球浸潤あり→好酸球胃腸炎(アレルギー疾患)
症例2:左腹痛、限局性(内臓痛ではない)、軽い触診で圧痛(関連痛でもあり)
問診の決め手となったのは、飲み物を飲んでいるときに急に痛くなって飲めなくなったこと
つまり秒単位の発症→造影CTで上腸管動脈解離と判明
症例3:左胸痛、体動痛なし、深吸気で痛みなし、介達痛なし
→筋肉、胸膜、肋骨の痛みではない
→関連痛と考え上部内視鏡検査で十二指腸潰瘍と判明

2019年3月15日金曜日

3月15日、花粉症

本日も花粉症の患者さんが多く、内服、点鼻、点眼のくすりが
たくさん出ました。明日の土曜日は、在庫切れになる可能性があります。
在庫切れの場合は、院外処方になりますので、ご了承ください。

2019年3月13日水曜日

2019年3月10日日曜日

3月8日緑区学術講演会

心と漢方~不眠と不安~
慶応大学精神神経科、仁井田先生の講演


体力の虚実、熱がりか寒がりかを目安にする
入眠障害、熟眠障害に効果のある漢方
焦燥感、抑うつ気分に効果のある漢方


注意すべき副作用:
胃腸障害(サンシシ)
低カリウム(カンゾウ)
肝機能障害
シナモンアレルギー(ケイヒ/ケイシ)
間質性肺炎(サイコ、オウゴン、ハンゲ)

2019年3月1日金曜日

ブログ移行

ヤフーブログが終了するため、今後はこのブログへ移行します。