2019年3月21日木曜日

3月19日、腹痛の総合診療的診断

横浜市大 太田教授の講演
内臓痛(限局性でない、悪化すると体性痛)か体性痛(限局性、動かすと痛い)か、
関連痛(限局性、動かしても痛くない、軽い圧痛のことあり)か
症状分析:細菌感染では悪化傾向が続く
秒から分単位で発症するのは血管障害
発作性に繰り返すのはアレルギーやてんかんのことあり
症例1:心窩部痛、繰り返している、上部内視鏡検査で潰瘍なし
生検で好酸球浸潤あり→好酸球胃腸炎(アレルギー疾患)
症例2:左腹痛、限局性(内臓痛ではない)、軽い触診で圧痛(関連痛でもあり)
問診の決め手となったのは、飲み物を飲んでいるときに急に痛くなって飲めなくなったこと
つまり秒単位の発症→造影CTで上腸管動脈解離と判明
症例3:左胸痛、体動痛なし、深吸気で痛みなし、介達痛なし
→筋肉、胸膜、肋骨の痛みではない
→関連痛と考え上部内視鏡検査で十二指腸潰瘍と判明