3月30日、日本循環器学会学術集会(パシフィコ横浜)
循環器教育セッションIII
「急性心筋梗塞の治療から二次予防まで」
欧米では心臓病が多いが、日本では第2位(がんが1位)。
欧米で使用できる薬剤や治療の装置や道具が日本で使えないことがあり、
欧米の治療指針が日本人にはあてはめられない。
急性期から、抗血小板薬、β遮断薬、ACE阻害薬、脂質治療薬などを
投与したほうが予後がよい。
禁煙および運動が重要。
再発予防には、LDLコレステロールを70以下にしたほうがよい。
血圧目標が140/90から130/80以下になる予定。
「最近の不整脈管理」
日本人では薬物代謝酵素CYP2D6の働きが低下していることがあり、
抗不整脈薬の血中濃度を測定すべき。
腎障害では、尿中未変化体排泄率から計算して
投与間隔などの調整が必要な薬剤がある。
心電図にてQRS幅が150ms以上の左脚ブロックでは、
とくに心臓再同期療法が有効。
ペースメーカー植え込み患者さんでは
できるだけ右室ペーシングを回避する。
ペースメーカー植え込み患者さんの遠隔モニターについて:
自宅にモニターを設置、診療所でもデータがFAXで取り出せる。