2023年12月17日日曜日

夜間頻尿

 <夜間頻尿>

■原因

多飲、夜間多尿、膀胱蓄尿障害、睡眠障害

高血圧、慢性腎臓病、糖尿病、心不全

塩分過剰、肥満、薬剤

これらが複数重なることもあり複雑


■膀胱蓄尿障害

過活動膀胱、前立腺肥大、ほか


■睡眠障害

不眠症、睡眠時無呼吸、ほか


■排尿日誌

起床後すぐに排尿

1回ごとの尿量を測定

就床直前に必ず排尿

翌朝起床後の尿も測定


■正常の目安:真夏や飲水多いときを除く

24時間排尿回数7回以下、15回以上は多い

夜間排尿回数1回以下、3回以上は多い

24時間尿量20-25ml/kg程度

最大排尿量250-300ml以上

飲水量体重の2-2.5%程度


■夜間多尿

20-35才で20%以上

65才以上で33%以上

24時間記録が難しいときの目安としては

夜間の尿は普通の量

就寝後第一尿が通常量

夜間の尿量が700ml以上



■膀胱蓄尿障害

24時間排尿回数8回以上で多尿なし

最大排尿量250-300ml以下

平均排尿量150-200ml以下

尿意切迫や尿失禁あり


2023年12月14日木曜日

新型コロナウイルスの動向と対策、ワクチン接種

 新型コロナウイルスの動向と対策、ワクチン接種

横浜市大 感染制御部 加藤先生


日本の新型コロナウイルス感染症は

既感染率が上昇、エンデミック期(市中定着)

に入りつつある

献血の血液検査で全国の既感染率を推定


海外では流行の波が消失。

小規模な流行で常に一定の人口が感染している。

(日本では半年おくれでそうなるでしょう)

約1年で再感染

感染者の4割が複数回感染者

再感染までの平均は1年

若年層の再感染が多い

(ワクチン接種率が低い、暴露リスクが高い)


再感染は後遺症が残りやすい


COVID-19は神経・血管障害をおこす

精神・神経系の後遺症あり

ワクチン未接種者のほうが多い


繰り返し接種は必要か

抗体価は

5回接種者より6回接種者のほうが高い

既感染者でもワクチン接種で再感染リスク低下


オミクロン株以降は3回以上の接種が基本

感染予防効果の持続は6から12ヶ月

ワクチン接種はコロナ感染に伴う血管障害を減少させた


XBBは従来株から大きく変異している

マスクする学校と、マスクをしない学校との比較では、

感染者が2倍に増えた


空間を浮遊するエアロゾルによる感染あり

呼吸、会話、歌唱でエアロゾルが発生

飛沫はサージカルマスクで防ぐ

エアロゾルは数分間浮遊

換気対策が必要

マスク着用でエアロゾルはほぼ消失

人ではなく環境が感染を広げる

三密の回避を

環境表面を介しての感染はまれである

環境消毒より手指消毒


まとめ

新型コロナウイルスは肺炎のウイルスではなく

全身炎症のウイルス

多彩な罹患後症状をおこす

繰り返し感染は罹患後症状を悪化させる可能性がある

ワクチン接種は重症化予防と罹患後症状予防に効果がある


2023年12月10日日曜日

新型コロナウイルス感染罹患後症状

 <新型コロナウイルス感染罹患後症状>

聖マリアンナ医科大学 総合診療内科

土田知也先生の講演

12月9日


■最も多い倦怠感

身体的な問題および

それに伴う精神的つらさ、社会的な問題あり


症状の背景に合併疾患がないか


■罹患後症状とは

感染後3ヶ月以内に発症し

少なくとも2ヶ月症状が持続

倦怠感、呼吸苦、認知機能障害が主症状


■倦怠感

労作後倦怠感があるか

寝ていると楽か

仕事を始めるとつらい


■クラスター分類

1:倦怠感

2:倦怠感、呼吸困難、胸痛、動悸、忘れやすい

3:倦怠感、頭痛、やる気消失、不眠、不安、気分が沈む、忘れやすい

4:脱毛

5:味覚異常、嗅覚異常


クラスター3が最も休職者が多い


■倦怠感の確認事項

1:現在の生活状況

・仕事、学校に行けるが、疲れやすい

・仕事、学校に行けるが、疲れてかなり限界→すぐに休職、休学すべき

→産業保健センターに相談

・外に出るのもやっと

2:不安感、うつ病の確認

3:体動後に動悸や呼吸困難があるか→起立試験

4:体重増加、筋力低下はどうか


■最近の治療

・上咽頭擦過療法:はじめは痛いけど、効果あり

・反復経頭蓋磁気刺激:ブレンフォグではSPECTでの脳血流低下が改善


■その他

頭痛

しびれ

嗅覚味覚障害

漢方薬:コロナ後遺症 チートシート


2023年12月3日日曜日

12月2日講演会に参加

 第31回横浜臨床医学会学術集談会

最も気になった講演

「胎児・乳幼児の医療現場から成人の

医療現場に伝えたいこと」

日本では出生体重が2000から2500gの

児は7%で世界一多い。

出産時年齢の高齢化、母親のやせ、

妊娠中のダイエットなどが考えられる。

低出生体重児は、成人期に

高血圧、糖尿病、慢性腎臓病などに

なりやすい。