新型コロナウイルスの動向と対策、ワクチン接種
横浜市大 感染制御部 加藤先生
日本の新型コロナウイルス感染症は
既感染率が上昇、エンデミック期(市中定着)
に入りつつある
献血の血液検査で全国の既感染率を推定
海外では流行の波が消失。
小規模な流行で常に一定の人口が感染している。
(日本では半年おくれでそうなるでしょう)
約1年で再感染
感染者の4割が複数回感染者
再感染までの平均は1年
若年層の再感染が多い
(ワクチン接種率が低い、暴露リスクが高い)
再感染は後遺症が残りやすい
COVID-19は神経・血管障害をおこす
精神・神経系の後遺症あり
ワクチン未接種者のほうが多い
繰り返し接種は必要か
抗体価は
5回接種者より6回接種者のほうが高い
既感染者でもワクチン接種で再感染リスク低下
オミクロン株以降は3回以上の接種が基本
感染予防効果の持続は6から12ヶ月
ワクチン接種はコロナ感染に伴う血管障害を減少させた
XBBは従来株から大きく変異している
マスクする学校と、マスクをしない学校との比較では、
感染者が2倍に増えた
空間を浮遊するエアロゾルによる感染あり
呼吸、会話、歌唱でエアロゾルが発生
飛沫はサージカルマスクで防ぐ
エアロゾルは数分間浮遊
換気対策が必要
マスク着用でエアロゾルはほぼ消失
人ではなく環境が感染を広げる
三密の回避を
環境表面を介しての感染はまれである
環境消毒より手指消毒
まとめ
新型コロナウイルスは肺炎のウイルスではなく
全身炎症のウイルス
多彩な罹患後症状をおこす
繰り返し感染は罹患後症状を悪化させる可能性がある
ワクチン接種は重症化予防と罹患後症状予防に効果がある