2023年12月10日日曜日

新型コロナウイルス感染罹患後症状

 <新型コロナウイルス感染罹患後症状>

聖マリアンナ医科大学 総合診療内科

土田知也先生の講演

12月9日


■最も多い倦怠感

身体的な問題および

それに伴う精神的つらさ、社会的な問題あり


症状の背景に合併疾患がないか


■罹患後症状とは

感染後3ヶ月以内に発症し

少なくとも2ヶ月症状が持続

倦怠感、呼吸苦、認知機能障害が主症状


■倦怠感

労作後倦怠感があるか

寝ていると楽か

仕事を始めるとつらい


■クラスター分類

1:倦怠感

2:倦怠感、呼吸困難、胸痛、動悸、忘れやすい

3:倦怠感、頭痛、やる気消失、不眠、不安、気分が沈む、忘れやすい

4:脱毛

5:味覚異常、嗅覚異常


クラスター3が最も休職者が多い


■倦怠感の確認事項

1:現在の生活状況

・仕事、学校に行けるが、疲れやすい

・仕事、学校に行けるが、疲れてかなり限界→すぐに休職、休学すべき

→産業保健センターに相談

・外に出るのもやっと

2:不安感、うつ病の確認

3:体動後に動悸や呼吸困難があるか→起立試験

4:体重増加、筋力低下はどうか


■最近の治療

・上咽頭擦過療法:はじめは痛いけど、効果あり

・反復経頭蓋磁気刺激:ブレンフォグではSPECTでの脳血流低下が改善


■その他

頭痛

しびれ

嗅覚味覚障害

漢方薬:コロナ後遺症 チートシート