2020年1月18日土曜日

1月15日、高血圧治療におけるMRブロックの意義

1月15日、高血圧治療におけるMRブロックの意義
伊藤貞嘉先生の講演
東北大学名誉教授
日本高血圧学会の名誉会員
塩の摂取によってレニンの分泌や腎血行動態が変わるメカニズムを実証したことで知られ、
令和元年秋の褒賞において、紫綬褒章を受章された。
ミネラルコルチコイド受容体(MR)をブロックし、
アルドステロンの作用を阻害するMR拮抗薬
の第3世代エサキセレノンは、第三選択薬となっているが、
高カリウム血症以外の副作用がなく、
第二選択薬として期待してよいのではないか。
症例:55才女性
カルシウム拮抗薬とアンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬を服用中
血圧140/90とまだ高め
採血:Na=142、K=3.7、Cl=100
この数値から、原発性アルドステロン症を疑い、精査の結果、
そのとおりであった。手術後は、降圧剤が不要になった。