2月23日、超音波講習会(体表)に参加
1.皮膚、皮下病変:粉瘤(真皮と接する、内部エコーは様々)、石灰化上皮種(頭頚部、上肢、骨様硬、内部に高エコー)、
脂肪腫(圧迫で変形する、内部に線状高エコー)
2.リンパ節:正常像(頚部では扁平、薄い髄質、鼠径部ではやや厚め、髄質が脂肪化して高エコー、皮質薄い)、
小児では10才前後までかなり大きく多発しても正常範囲、
病的なもの(厚み6mm以上、丸い、リンパ門不明、内部不均一、辺縁不整)、菊池病、転移性リンパ節、悪性リンパ節
3.唾液腺:耳下腺(耳介直下、逆三角形、一部は下顎骨の下まで、ステノン管の同定)、
顎下腺(下顎骨下縁の内側、逆三角形、ワルトン管は見えにくいことあり)、
おたふくかぜ(炎症改善とともにステノン管の拡張も改善)、
反復性耳下腺炎(おたふくと鑑別、嚢胞が多発)、多形腺腫(分葉傾向)、ワルチン腫瘍(嚢胞集簇)
4.運動器:フィブリラパターンと異方性(素麺のよう、直角に当てないと低エコー)、肋骨骨折(ステップ サイン)、
肩(上腕二頭筋腱、肩甲骨下筋腱、棘上棘下筋腱)
5.アキレス腱:踵は斜め、腱に垂直にプローブを当てる。付着部から5cm、パラテノンを測らないように、異方性を利用するとよい。
6.小児:頭蓋骨骨折、反復性耳下腺炎
7.精巣:精巣Vは、右はIVC、左は左腎Vに合流。陰嚢内容腫大(陰嚢水腫、ヘルニア、精索静脈瘤、腫瘍)
8.末梢神経:手根管症候群(横手根靱帯で正中神経が圧迫、横断像で腫大萎縮を診る)
9.末梢血管:下肢静脈瘤、血栓性静脈炎(表在Vに疼痛発赤、血栓)、巨細胞性動脈炎(浅側頭A、ハロ サイン)
10.鼠径ヘルニア:下腹壁Aの内側か外側で内外鼠径ヘルニアの鑑別、内容の嵌頓かどうかが重要、
大腿ヘルニア(高齢女性、大腿Vのすぐ内側、嵌頓しやすい)、
閉鎖孔ヘルニア(高齢やせた女性、恥骨の内側、靴の裏のゴミを見るような肢位(Howship-Romberg徴候))
2020年2月24日月曜日
2020年2月15日土曜日
2月14日、心不全治療フォーラムin仙台
2月14日、心不全治療フォーラムin仙台
横浜市青葉区でWEBライブ配信を聴講しました。
1.東北大学、坂田准教授の講演
日本人の心不全の登録研究から、
原疾患として、高血圧、糖尿病に加えて、最近は冠動脈疾患が増えている。
いわゆる虚血性心不全。
しかも収縮機能が比較的保たれていることが多い。
いわゆるヘフペフ(HFpEF)。
ヘフペフでは、クラスⅠの推奨薬剤がない。
現状では、降圧剤や利尿剤のみ、状況に応じて投与。
とくに、ヘフペフでは、心拍数64以上では、4倍死亡率が高い。
新しく発売されたHCNチャネル遮断薬であるイバブラジンは、
洞結節の活動電位の立ち上がりを遅くして、心拍数を下げる。
なお、血圧は5mmHg程度上昇、左室駆出率は5%程度改善させる。
2.富山大学、絹川教授の講演
収縮機能が低下した心不全、いわゆるヘフレフ(HFrEF)では、
ベータ遮断薬が最も重要と考えている。
カルベジロールで10mg、ビソプロロールで2.5mgは必要で、
心拍数71以下、左室駆出率45%以上、BNP120未満なら、予後がよい。
ベータ遮断薬が増量できない原因は、低血圧であることが多い。
心臓超音波検査での左室流入血流のE波とA波が分離できたほうが、
心機能改善によいと考えられ、心拍数が低下したほうが有利である。
横浜市青葉区でWEBライブ配信を聴講しました。
1.東北大学、坂田准教授の講演
日本人の心不全の登録研究から、
原疾患として、高血圧、糖尿病に加えて、最近は冠動脈疾患が増えている。
いわゆる虚血性心不全。
しかも収縮機能が比較的保たれていることが多い。
いわゆるヘフペフ(HFpEF)。
ヘフペフでは、クラスⅠの推奨薬剤がない。
現状では、降圧剤や利尿剤のみ、状況に応じて投与。
とくに、ヘフペフでは、心拍数64以上では、4倍死亡率が高い。
新しく発売されたHCNチャネル遮断薬であるイバブラジンは、
洞結節の活動電位の立ち上がりを遅くして、心拍数を下げる。
なお、血圧は5mmHg程度上昇、左室駆出率は5%程度改善させる。
2.富山大学、絹川教授の講演
収縮機能が低下した心不全、いわゆるヘフレフ(HFrEF)では、
ベータ遮断薬が最も重要と考えている。
カルベジロールで10mg、ビソプロロールで2.5mgは必要で、
心拍数71以下、左室駆出率45%以上、BNP120未満なら、予後がよい。
ベータ遮断薬が増量できない原因は、低血圧であることが多い。
心臓超音波検査での左室流入血流のE波とA波が分離できたほうが、
心機能改善によいと考えられ、心拍数が低下したほうが有利である。
2020年2月11日火曜日
R2年1月分、院内処方実績
R2年1月分、院内処方実績について、
後発品の割合は84.6%と当院の目標達成を継続中。
使用量の多いもの上位10剤は、
降圧剤、便秘薬、制酸剤、脂質治療薬、解熱鎮痛剤、去痰剤、痛風治療薬
でした。
痛風が最近多い。降圧剤の合剤がはじめて上位に入った。
後発品の割合は84.6%と当院の目標達成を継続中。
使用量の多いもの上位10剤は、
降圧剤、便秘薬、制酸剤、脂質治療薬、解熱鎮痛剤、去痰剤、痛風治療薬
でした。
痛風が最近多い。降圧剤の合剤がはじめて上位に入った。
2020年2月2日日曜日
1月31日抗凝固療法についての講演
1月31日抗凝固療法についての講演
1.獨協医科大学、堀中教授の講演
心房細動において血栓予防に投与されるXa阻害薬には、3種類ある。
臨床試験の結果は、対象集団が異なり、血栓リスクも違うし、
対照薬であるワルファリンの治療域も異なるため、
単純に比較はできないが、
アピキサバンは血栓リスクが低い集団で、用量の減量基準を満たす症例が少なすぎる。
エドキサバンでも血栓リスクが低い集団である。
リバーロキサバンは、血栓リスクが高い集団で、3剤のうち、唯一日本人用量が設定されている。
これらの3剤の比較のため、血中の抗Xa活性を測定した。
その結果、アピキサバンでは、血中濃度が高く、エドキサバンでは、低いことが判明。
3.5年の経過では、脳梗塞や脳出血の予測ができなかった。
市販後調査の結果はすべて出ていないが、
3剤ともほぼ同様の集団であり、比較検討するとすれば、
アピキサバンのみ出血が多く、
血中濃度が高い影響が考えられる。
2.日本大学、奥村教授の講演
高齢者心房細動患者への適切な治療とは?
高齢者、とくに85才以上では、脳卒中が増加、大出血はあまり増えていない。
高齢者、とくに75才以上では、不適切低用量は脳梗塞を増やすので、適切な用量にすべきである。
腎機能正常では、心房細動のカテーテル治療が効果的で、腎機能低下も抑制する。
腎機能低下では、血圧管理、心不全に注意する。
1.獨協医科大学、堀中教授の講演
心房細動において血栓予防に投与されるXa阻害薬には、3種類ある。
臨床試験の結果は、対象集団が異なり、血栓リスクも違うし、
対照薬であるワルファリンの治療域も異なるため、
単純に比較はできないが、
アピキサバンは血栓リスクが低い集団で、用量の減量基準を満たす症例が少なすぎる。
エドキサバンでも血栓リスクが低い集団である。
リバーロキサバンは、血栓リスクが高い集団で、3剤のうち、唯一日本人用量が設定されている。
これらの3剤の比較のため、血中の抗Xa活性を測定した。
その結果、アピキサバンでは、血中濃度が高く、エドキサバンでは、低いことが判明。
3.5年の経過では、脳梗塞や脳出血の予測ができなかった。
市販後調査の結果はすべて出ていないが、
3剤ともほぼ同様の集団であり、比較検討するとすれば、
アピキサバンのみ出血が多く、
血中濃度が高い影響が考えられる。
2.日本大学、奥村教授の講演
高齢者心房細動患者への適切な治療とは?
高齢者、とくに85才以上では、脳卒中が増加、大出血はあまり増えていない。
高齢者、とくに75才以上では、不適切低用量は脳梗塞を増やすので、適切な用量にすべきである。
腎機能正常では、心房細動のカテーテル治療が効果的で、腎機能低下も抑制する。
腎機能低下では、血圧管理、心不全に注意する。
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