心電図で何がわかるか~放っておいてはいけない心電図~
協同ふじさきクリニック、桑島政臣先生
心停止になる心電図所見は4種類
そのうちAED有効なのは2種類:無脈性心室頻拍VT、心室細動VF
無効なのは2種類:心静止asystole、無脈性電気活動PEA
発作性心房細動PAF:脳梗塞の危険
黒内障(一過性の視野障害)を起こすことあり
心房細動でQRS幅が広いとき:WPW症候群が原因、心室頻拍の危険
心房細動で失神:洞不全症候群
心房細動で脈が一定:完全房室ブロック
心房粗動AFL:心房細動に移行することあり
心房頻拍PAT:f波やF波がない
多源性心房頻拍MAT:心房細動と区別が必要
Wellens症候群:前胸部誘導の陰性T波、心筋虚血を疑うこと
ST上昇:以前と比較、早期再分極と区別
左胸部誘導の低電位差:左気胸
完全右脚ブロック:ペースメーカー植え込みになることあり
完全左脚ブロック:放置しないこと
発作性上室頻拍PSVT:QRS直後に逆伝導P波のとき、WPW症候群
QT延長:低カリウムによるもの、CPK高値(低カリウム性ミオパチー)
薬剤性QT延長
リードワンサイン:I誘導が低電位差、肺気腫
肺塞栓:SⅠQⅢほか
ブルガダ症候群:V1誘導でコーブド型
Q&A:高いT波は高カリウムかどうか不明。