2024年7月6日土曜日

心電図で何がわかるか~放っておいてはいけない心電図~

 心電図で何がわかるか~放っておいてはいけない心電図~

協同ふじさきクリニック、桑島政臣先生


心停止になる心電図所見は4種類

そのうちAED有効なのは2種類:無脈性心室頻拍VT、心室細動VF

無効なのは2種類:心静止asystole、無脈性電気活動PEA


発作性心房細動PAF:脳梗塞の危険

黒内障(一過性の視野障害)を起こすことあり

心房細動でQRS幅が広いとき:WPW症候群が原因、心室頻拍の危険

心房細動で失神:洞不全症候群

心房細動で脈が一定:完全房室ブロック

心房粗動AFL:心房細動に移行することあり

心房頻拍PAT:f波やF波がない

多源性心房頻拍MAT:心房細動と区別が必要


Wellens症候群:前胸部誘導の陰性T波、心筋虚血を疑うこと

ST上昇:以前と比較、早期再分極と区別


左胸部誘導の低電位差:左気胸


完全右脚ブロック:ペースメーカー植え込みになることあり

完全左脚ブロック:放置しないこと


発作性上室頻拍PSVT:QRS直後に逆伝導P波のとき、WPW症候群


QT延長:低カリウムによるもの、CPK高値(低カリウム性ミオパチー)

薬剤性QT延長


リードワンサイン:I誘導が低電位差、肺気腫


肺塞栓:SⅠQⅢほか


ブルガダ症候群:V1誘導でコーブド型


Q&A:高いT波は高カリウムかどうか不明。