<新型コロナウイルス感染症>
診療の手引き、第10.1版、2024年4月23日
2024年3月までの情報
■潜伏期間:1-7日、中央値2-3日
■感染性のある期間:発症前から発症後5-10日
■症状:咽頭痛、鼻汁、鼻閉、倦怠感、発熱、筋肉痛
オミクロン後は嗅覚・味覚障害は少ない
■合併症:下気道感染、急性呼吸窮迫症候群、多臓器不全
基礎疾患の増悪、心不全、誤嚥性肺炎
不整脈、急性心障害、ショック、心停止、心筋炎
肺塞栓症、急性期脳卒中
■重症化リスク:
高齢、男性
基礎疾患:慢性の心臓、肝臓、腎臓または呼吸器の病気
治療中の糖尿病、睡眠時無呼吸、重い精神疾患、知的障害
肥満(BMIが30以上)
生活習慣:運動不足、喫煙(現在および過去)
■オミクロン流行期の重症例:
高血圧、糖尿病、喫煙、慢性腎臓病
死亡例:70才以上が90%以上、悪性腫瘍合併例が多い
■罹患後症状:
倦怠感、咳、胸痛、記憶障害、集中力低下、嗅覚味覚障害、脱毛など
■2024年度からの定期予防接種
対象者:65才以上および一定の基礎疾患のある60-64才
接種時期:秋冬に1回
■診断
抗原検査(定性):有症状者、発症9日以内の確定診断
■重症度
軽症:SAT≧96%、呼吸器症状なし、または咳のみ、肺炎所見なし
重症:SAT≦93%、呼吸不全、酸素投与が必要
SATは3%の誤差が予測される
■療養期間
発症(発症日を0日目)から5日間、かつ、
解熱および症状軽快から1日以上経過するまで
人との接触を避ける、外出を控える