<インクレチン関連薬>
インクレチン:インスリン分泌を増やす消化管ホルモン
・GIP:膵β細胞に直接作用する、食欲抑制作用
・GLP-1:迷走神経を介してインスリン分泌させる
胃内容物排出を遅らせる、食欲抑制作用
■DPP-4阻害薬
・インクレチンの分解を抑制することで血糖を下げる
・非肥満、インスリン分泌障害で有効
・単独では低血糖少ない
・副反応:浮腫性紅斑、緊満性水泡、滑膜炎、手背足背浮腫
■GLP-1受容体作動薬
・食欲抑制、減量効果
・長時間作用型:リベルサス(1日1回内服)
トルリシティ(週1回皮下注射)
・インスリン分泌低下(Cペプチドインデックス)では
効果が限定的でインスリン注射併用が必要
■GIP/GLP-1受容体作動薬
・マンジャロ(週1回皮下注射)
・副反応:嘔気、便秘など
・非肥満例では、低栄養の危険
<SGLT2阻害薬>
・腎尿細管の糖の再吸収を抑制(血管内の糖を尿に出す)
・インスリン作用を介する薬剤との併用では減量考慮
・腎機能低下(eGFR<45)では効果が乏しい
・食欲低下時や手術前は、休薬
・腎保護効果
・心保護効果
<病態に注意が必要な薬>*重篤な場合は禁忌
・肥満に注意:SU、TZ
・腎機能*に注意:BG、SU、TZ
・肝機能*に注意:BG、SU、TZ
・心不全禁忌:BG、TZ
(SU:グリメピリド、TZ:アクトス、BG:メトホルミン)