成人のワクチン
■定期接種
A類疾病(全額公費)
・麻疹風疹ワクチン
1962/4/2-1979/4/1生まれで
風疹抗体価が低い男性
・HPV(子宮頚がん予防)ワクチン
1997/4/2-2008/4/1生まれで
3回の接種が完了してない女性
・日本脳炎ワクチン
4回接種が完了していない20才未満の男女
B類疾病(一部公費負担)
・季節性インフルエンザ
・肺炎球菌ワクチン
・新型コロナワクチン
■弱毒生ワクチン
麻疹、おたふく、風疹
生体で増殖することで自然感染を
模した強い免疫応答を誘導する
■不活化ワクチン
破傷風、ジフテリア
毒素を不活化して接種したウサギの
血清中に抗体ができることを利用
したのがはじまり。
インフルエンザでは
ウイルスを鶏卵で増殖させ
ホルマリン不活化したワクチンを使用。
従来の方法では細胞培養に時間がかかる。
■mRNAワクチン
病原微生物の感染防御抗原遺伝子を
PCRで増幅して
DNAワクチンを大量に複製できる。
このDNAからmRNAを化学的に合成して
ワクチンを製造できる。
狂犬病ワクチンが最初。
遺伝子配列がわかれば2-3か月で
治験ワクチンが準備できる。
■新型コロナワクチン
ワクチンによる死亡例は
2-6/100万。
日本での感染例は2023年5月時点で
3380万人で死亡例は7.5万人と
致死率は0.2%。2000/100万
■肺炎球菌ワクチン
1988年23価ポリサッカライドワクチンPPSV23輸入
2014年から65才以上の定期接種となったが、接種実施率30%台
2024年8月成人用20価結合型ワクチンPCV20承認
PPSV23の有効性42%
65才以上のインフルエンザ先行ありの肺炎患者の
致死率は28%。
■新型コロナワクチン
mRNAワクチンの臨床試験では
感染予防効果95%。
デルタ株:2回接種で重症予防効果95%、致死率98%低下
オミクロン株:3回接種で重症予防効果85%、致死率99%低下
変異株に対する予防効果:重症化予防効果あり
推奨接種頻度:高齢者、基礎疾患、医療従事者などは6か月に1回
■RSウイルスワクチン
高齢者ではRSウイルス感染により
現病の悪化、肺炎併発で入院となることあり。
とくにCOPD、慢性心不全、慢性腎不全
■HPVワクチン
2019年子宮頚がん10789例
2020年死亡数2887人
ともに増加傾向。
名古屋スタディ:
HPVワクチン接種後の24症状について
ワクチンと症状の関連性はない。
■帯状疱疹予防ワクチン
帯状疱疹後神経痛(PHN)も問題。
〇乾燥弱毒生水痘ワクチン
3年間で発症予防51%、PHN予防67%
7-11年後では、21%、35%と減衰する。
〇乾燥組換え帯状疱疹ワクチン
50才以上、70才以上で
予防効果97、90%
10年後73%