2024年8月11日日曜日

健康づくりのための睡眠ガイド2023より

 <健康づくりのための睡眠ガイド2023より>


■推奨事項

○高齢者

長い床上時間が健康リスクとなるため

床上時間が8時間以上にならないようにする。

長い昼寝は夜間の良眠を妨げるため

日中は活動的に過ごす。

○成人

6時間以上を目安とする。

○こども

小学生は9-12時間

中高生は8-10時間を参考に

睡眠時間を確保する。

朝は太陽の光を浴びて、朝食をしっかり摂り、

日中は運動をして、夜更かしの習慣化を避ける。


■必要な睡眠時間

○実際に眠ることができる時間は、加齢により短くなる。

脳波で睡眠時間を調べると

15才で8時間

25才で7時間

45才で6.5時間

65才で6時間であり

成人後は20年ごとに30分程度の割合で

睡眠時間が減少する。

○床上時間

実際に床の上で過ごす時間は

20-30才代では7時間

45才以上では徐々に増加

75才では7.5時間以上

したがって若い世代では床上時間の不足により睡眠不足

高齢世代では逆に必要な睡眠時間に比べ床上時間が過剰

○早寝早起き

加齢とともに朝型化しやすく、特に男性で顕著


■成人

適正な睡眠時間には個人差があるが、6時間以上を目安

平日6時間以上寝ている人では休日の1時間程度の寝だめは有用。

休日に長時間の睡眠が必要な場合は平日の睡眠時間を確保すべき。


■高齢者

長い床上時間は健康リスクとなるため

症状時間が8時間以上にならないことを目安とする。

8時間以上で死亡リスク上昇。

9時間以上で認知症増加。

30分以上の昼寝は死亡リスク上昇。

テレビや電気をつけたまま寝るのは避ける。


■良質な睡眠のための環境づくり

起床後に朝日を浴びると夜間のメラトニン増加

寝室にはスマホやタブレット端末を持ち込まない

できるだけ暗くして寝ること

夜間のトイレでは間接照明や足元灯を利用

就寝1-2時間前に入浴


■運動、食事について

日中または就寝2-4時間前までに適度な運動を

朝食を摂ると体内時計の調整によい

就寝前の夜食や間食は避ける


■嗜好品について

コーヒー1日4杯以上は夜眠りにくくなる可能性あり

寝酒や喫煙は睡眠の質を悪化させる可能性あり