2022年9月25日日曜日

9月24日産業医研修会

 2022年

9月24日産業医研修会

千葉県千葉市稲毛区

量子科学技術研究開発機構

量子生命・医学部門 人材育成センターにて


■放射線の測定

検出器は物理量を測定している

物理量:ベクレル(放射能の強さ)、吸収線量(グレイ)

一定の変換ルールにより実用量を表示している

実用量:シーベルト


■日常生活における被爆

ラドン・トロン吸入:地中のラジウムが気体状のラドン・トロンになり呼吸により体内に取り込まれる

食品中の放射性物質:米、牛乳、魚、ほうれん草、ポテトチップスなどにカリウム40

宇宙からの放射線

大地からの放射線


■急性放射線症候群

全身に吸収線量>1Gyの被爆...1Gy以上では嘔吐がほぼ必発

前駆期:頭痛、嘔吐、下痢

潜伏期:無症状

発症期:障害を受けた臓器の症状...リンパ球の減少

回復期


■事故時・汚染時の現場対応

汚染患者対応の基本:現場での脱衣(更衣)により90%除染

緊急を要する手術は被爆後72hr以内に終了させる

対応者の安全:鉛入りのプロテクターの効果は不十分、遮蔽・防護・時間による対応が重要

被爆患者に3hr処置をしたときの対応者の被曝線量はわずか

2017年大洗での作業員汚染事故:5名のうち1名は100-200mSv被爆

1999年東海村での作業員被爆事故:3名のうち2名死亡、18Gy被爆


■実習

空間線量の測定:電離箱式サーベイメータ、NaIシンチレーション式サーベイメータ

汚染検査:GMサーベイメータ