2019年5月26日日曜日

5月26日、日本超音波医学会第92回学術集会

5月26日、日本超音波医学会第92回学術集会
第18回教育セッション
急性胆のう炎を診る:褐色尿があっても胆道系酵素が上昇しないことあり。
60才以上では胆のうがんが合併することあり。
胆嚢腫大のみで、壁肥厚がないときは、胆管癌に注意。
肝良性腫瘤性疾患を診る:血管腫では、輪郭不整、境界部に薄い高エコーの縁取り。
カメレオンサインは、体位変換で見られる所見である。


シンポジウム 左室拡張機能の評価は臨床で役に立っているのか?
20年前、心不全患者の左室駆出率は平均40%と低下していた。
最近は平均60%と正常収縮例が増えたが、
拡張不全の直接的評価はまだ確立していない。
二次性変化として左房圧、肺動脈圧を評価することが多い。
米国の報告ではH2FPEFスコアが拡張不全に有用。
日本人では、年齢、体重が合わないが、
心房細動の既往、2剤以上の降圧剤、E/e'>9、肺動脈圧>35が参考になる。
大動脈狭窄症:左室後壁の壁厚変化が30%未満では予後不良。
肥大型心筋症:左室流入血流に拡張中期血流があると予後不良。
肺動脈性肺高血圧では、三尖弁逆流速度が拡張不全の評価に使えない。
E/e'は、中等度僧房弁閉鎖不全や左室肥大ではあてにならないことがある。
E/GSL(長軸方向グローバルストレイン)が有用かもしれない。