2025年11月2日日曜日

原発性アルドステロン症

 ■特徴

・慢性的に副腎からアルドステロンを過剰分泌

・治癒可能な二次性高血圧

・従来の想定よりも高頻度

・治療抵抗性の高血圧

・脳心血管疾患が多い


■高有病率の病態

・低K血症(利尿剤投与例を含む)

・治療抵抗性

・40才未満

・未治療時150/100以上

・副腎腫瘍合併

・若年での脳卒中

・SAS合併


■スクリーニング検査

・早朝空腹時、安静臥位

 または午前中の座位

・Ca拮抗薬やα遮断薬に変更後

 または降圧剤内服したまま

・アルドステロンCLEIA法


■新基準

・血漿アルドステロン濃度/血漿レニン活性比≧100

 または

 血漿アルドステロン濃度/活性型レニン濃度比≧20

・血漿アルドステロン濃度≧60

両者を満たせば暫定陽性


■MR拮抗薬の用量調整

血圧の正常化

血清Kの正常化

レニン抑制の解除

(血漿レニン活性>1.0または活性型レニン濃度>5.0)