2025年6月29日日曜日

帯状疱疹ワクチン接種(予防接種法による定期接種)

 帯状疱疹ワクチン接種(予防接種法による定期接種)

●使用するワクチンについて

 帯状疱疹ワクチンには生ワクチン(阪大微研:乾燥弱毒生水痘ワクチン「ビケン」)、組換えワクチン (GSK 社:シングリックス)の2種類があり、いずれか1種類を接種します。

●接種回数と接種間隔

 

生ワクチン「ビケン」

組換えワクチン「シングリックス」

接種回数と方法

1回(皮下注射)

2回(筋肉内注射)

接種間隔

2か月以上あけて2回接種

接種条件

病気や治療によって免疫の低下している方は接種できない。

免疫の状態にかかわらず

接種可能。

●接種費用

生ワクチン「ビケン」

4,000

組換えワクチン「シングリックス」

10,000/

2か月以上あけて2回接種)

 

●ワクチンの発症予防効果

 

生ワクチン「ビケン」

組換えワクチン「シングリックス」

接種後1年時点

6割程度

9割以上

接種後5年時点

4割程度

9割程度

接種後10年時点

7割程度

●帯状疱疹後神経痛に対する効果

 

生ワクチン「ビケン」

組換えワクチン「シングリックス」

接種後3年時点

6割程度

9割以上

 

●ワクチンの副反応

発現割合

生ワクチン「ビケン」

組換えワクチン「シングリックス」

70%以上

疼痛

30%以上

発赤

発赤、筋肉痛、疲労

10%以上

掻痒感、熱感、腫脹、疼痛、硬結

頭痛、腫脹、悪寒、発熱、胃腸症状

1%以上

発疹、倦怠感

掻痒感、倦怠感、その他の疼痛

頻度不明

アナフィラキシー、血小板減少性紫斑病、無菌性髄膜炎

ショック、アナフィラキシー

2025年6月24日火曜日

6-7月の仕事

 産業廃棄物管理票交付状況報告書:6/30までに

市県民税、特別徴収、納期特例(12-5月分):6/10までに

労働保険料:7/10までに

算定基礎届:7/1から7/10までに

賞与支払届:支給日から5日以内に


2025年6月14日土曜日

コロナパンデミック後の感染症

■新型コロナウイルス感染症

感染経路:1~2mでエアロゾル粒子を吸入

プラスチックなどの環境表面でも比較的安定

潜伏期間:2日←5日

伝播性:発症前から発症後5~10日

症状:咽頭痛、鼻汁、発熱、頭痛、倦怠感、筋肉痛

嗅覚・味覚障害は減った

重症化リスク:高齢

重症例平均72才、死亡例平均86才

悪性腫瘍、糖尿病、肥満、慢性心血管疾患

慢性呼吸器疾患、末期腎不全、免疫不全


■インフルエンザ

発症後48時間以内の迅速診断キット:感度90%

ノイラミニダーゼ阻害薬:発症後48時間以内

重症例やハイリスク患者には投薬すべき


■子宮頚がん

年間1万人発症

毎年2900人死亡

20~30才代

HPVワクチンが有効


■RSウイルス感染症

生後6M未満:重症化しやすい

小児:細気管支炎で入院

初感染後も再感染を繰り返す

健常成人では風邪様の症状のみ

高齢者、慢性呼吸器疾患、慢性心疾患などで

入院や死亡あり

検査:成人では抗原定性検査は感度が低い

ワクチン

・アレックスビー:60才以上または50才以上のハイリスク患者

・アブリスボ:60才以上、妊娠24~36週の妊婦


■麻疹

空気感染、飛沫感染、接触感染

潜伏期間:10日

発熱、咳嗽、鼻汁、結膜充血

コプリック斑

一旦解熱

発疹、耳後部から、顔面、体幹、四肢へ

国外感染:ベトナムほか


■エムポックス

男性間性交渉

男女間性交渉

家庭内感染

げっ歯類や霊長類との直接接触

皮疹:性器、肛門周囲、口腔粘膜

発熱、リンパ節腫脹


■マイコプラズマ感染症

・血清:PA法、1W以上で4倍以上

 または単一で320倍以上

・抗原:検出感度80%程度


■溶連菌感染症

・38℃以上の発熱

・咳がない

・圧痛のあるリンパ腫脹

・白苔のある扁桃肥大

・年齢:14才以下


2025年6月2日月曜日

薬剤不足

 最近も以下の薬の入荷が遅れています。1か月以上入荷しないものもあります。

フスコデ(咳止め)

フェブキソスタット20(痛風)

グレースビット(抗生剤)

シムビコート60吸入(喘息)

ブスコパン10(腹痛)

ヘルベッサーR100(狭心症、高血圧)

カルボシステイン250(去痰剤)

エンレスト100(降圧剤)

ビソプロロール2.5(不整脈、血圧)

メコバラミン500(しびれ)

プランルカスト225(アレルギー、喘息)

など


2025年6月1日日曜日

新型コロナの重症化率と入院患者数

 新型コロナの重症化率と入院患者数


30才代と比較した場合

10才未満:0.5倍

10才代:0.2倍

20才代:0.3倍

30才代:1倍

40才代:4倍

50才代:10倍

60才代:25倍

70才代:47倍

80才代:71倍

90才以上:78倍


2024年1月から12月29日までの入院患者数

基幹定点

1才未満:2,925人

1-4才:1,964人

5-9才:960人

10-14才:575人

15-19才:486人

20-29才:1,290人

30-39才:1,890人

40-49才:2,554人

50-59才:5,598人

60-69才:10,800人

70-79才:27,511人

80才以上:55,858人


厚労省のデータより