COVID-19 最近の話題と感染対策
大阪大学 忽那先生の講演、2022年6月19日
■感染経路
・接触感染:こまめに手洗いで予防可能
・飛沫感染:従来の咳エチケットは症状のある人の対策だった(インフルエンザなど)
→症状がなくてもマスクをする(ユニバーサルマスキング)
発症していない時期から感染性がある(インフルエンザでは発症後にピーク)
唾液にも感染性がある(会話で感染する)(インフルエンザと異なる)
・エアロゾル感染:換気をしないと1-2mの距離でも感染するおそれ
・環境表面(マスクの表側、ドアノブ、テーブルなど)からの感染は少ないと思われる
■日本では、世界と比べて感染者数の減少が鈍い
・抗N抗体の調査では、アメリカでは58%の人がすでに感染、日本では5%未満
・今後、日本では感染者が増える可能性がある
■オミクロン株
・従来株の5日で発症より短い1-3日で発症
・ワクチン接種者や既感染者にも感染しうる
・ワクチン接種者では重症化しにくい
■致死率
・新型コロナ:0.2%(5%から下がった)
・インフルエンザ:0.05%
■ワクチン効果
・オミクロン株:2回ワクチン接種で65%感染予防、半年で20%に低下
・罹患率は未接種者と比べて2回接種で1/2、3回接種で1/3に低下
・重症化リスク低下する
■4回目ワクチン接種
・3回目と同程度の抗体ができる
・オミクロン株に対する抗体は十分ではない
・罹患率は3回目と4回目で同じ
・副反応は、2-3回目と同様
・重症化予防効果あり
■後遺症
・治療方法が確立されていない
・ワクチン接種した人は予防効果あり
・ワクチン接種すると後遺症が改善することがある
■感染対策
・オミクロン株:BA.2におきかわった
・3割感染力強い
・発症3日前から発症5日目までが最も感染力が強い。
・軽症なら10日目で解除、重症でも15日目で解除
・PCR検査は不要
・密閉、密集、密接:ひとつでもリスクあり
■新しいワクチン
・今秋に二価ワクチン(従来株とオミクロン株)が使用できる可能性あり