■子宮頚がんワクチンの接種
最近は、副反応報告は少ない
新規受診、ほとんどなし
現在わかっていること
頭痛、膝痛、腰痛、肩痛
全身倦怠感、めまい、立ちくらみ
身体所見や採血、画像ではあまり異常がない
活動性:不登校、部活いけない
■ストレスに関連する反応
痛みがきっかけ、素因があることもある、痛みや不安で体動かさない、
もともと人間は、明確な病気でなくても、体は震えたり、力が入らないことあり。
間違って重大な病気と告げられたとき、おかしくなることあり。
経過観察にて
HPVワクチン接種の関与が否定できない症例:74%で痛みが消失軽快
HPVワクチン接種と関係がない他の原因があった症例:69%で痛みが消失軽快
■子宮頚がんについて
ヒトパピローマウイルスHPV:
皮膚にイボを作るものと性器に感染するものがある。
95%以上はHPVが原因
子宮頚がんの50-70%はHPV16,18型が原因。
一度でも性交渉があるすべての女性にリスクがある。
日本では、毎年1万人がかかり、3000人が死亡。
20才ごろからかかり、30才ごろに子宮を失う人が毎年1000人。
■WHO目標
15才までに90%ワクチン接種
ワクチン12年以上効果持続
■日本人:
H26年11月までに338万人接種
副反応疑いが2500人
判定不能の半数はHANS様症状(子宮頚がんワクチン関連神経免疫異常症候群)
■症例
頭痛、関節痛、腰痛、背部痛
感覚異常(しびれ、過敏)、運動障害(動きにくい、力が入りにくい、ふるえ)
めまい、立ちくらみ、睡眠障害、易疲労性、物忘れ、集中力低下
多様な症状の全国調査
発症:40人/10万人あたり
HPVワクチン接種なしが20人/10万人、接種ありが28人/10万人
接種/非接種にかかわらず対象年齢の女子にみられる症状であり
安全性に問題はない
■接種時の注意点
・副反応発生のしくみ
予防接種ストレス関連反応:背景因子+ワクチンによる疼痛刺激
→1000人に1人程度で急性ストレス反応(動悸、過換気、血圧低下)
→1万人に1人程度で解離性神経症状反応(しびれ、ふるえ、歩きにくさ)
背景因子:やせ型、思春期の女性、不安、以前の経験、ワクチンの理解が不十分、
家族の支援がない、誤ったニュースやSNSメッセージ
・本人の理解と納得が重要
・予診票の追加説明
1.予防効果が確認されていることを理解しているか:接種すると7-8割がかからない、
1万人かかるところが3000人にへらせる、さらに20才から検診うけることで早期発見できる
2.数日間、痛みや腫れ、発熱がみられることがあるが、自然によくなることが多い
3.痛みやしびれ、だるさが続くときは相談できること
4.これまで予防接種で具合悪くなったことがあるか
5.今日の接種について心配なことや質問はあるか